【趣味のCAD】FreeCAD徹底解説:初心者が始める前に知っておきたい全ての情報

by | Apr 17, 2023 | CAD | 0 comments

この記事は次のような人におすすめ!

  • FreeCADに興味のある初心者
  • CNCルーター用のCADを探してる人
  • 無料のCADソフトを探している人
Awesome CNC Freak

Awesome CNC Freak

11/21/2024

金属加工に関わる仕事15年以上やっています。
今は、工作機械メーカーで働いていますが、プライベートでも、自作工作機械の製作や改造を楽しんでいます。

このブログでは、私の経験を元に、あなたが理想の工作機械を手に入れるための情報を提供します。

無料で高機能なCADソフト!

趣味でCNCルーターを使いたいあなた、FreeCADを利用するための初心者が始める前に知っておきたい全ての情報を提供します。
FreeCADの魅力と機能を紹介します。

使い方や特徴を理解し、自分の趣味に適したソフトかどうか判断できるでしょう。

あなたのFreeCAD学習がスムーズに進むようサポートします。

さあ、趣味でCNCマシンを楽しむ為の強力なCADソフト、FreeCADの世界へ一緒に踏み込みましょう。

MENU

こんな人におすすめ

カスタマイズ性を重視する人

FreeCADはオープンソースソフトウェアであり、ユーザーが自由にカスタマイズできます。自分のニーズに合わせた機能を追加・変更したい人に向いています。

予算を抑えたい人

FreeCADは無料で利用できるため、高額な商用ソフトウェアに手を出したくない人におすすめです。自分のペースで学習しながら3Dモデリングができます。

コミュニティを活用したい人

FreeCADには活発なコミュニティがあり、ユーザー同士で情報交換やサポートが行われています。自分で解決できない問題に対して、助け合いながら学びたい人に適しています。

ただし、操作方法が分かりづらいと感じることがあるため、適切な指導やチュートリアルを利用して習得が必要です。

他のCADソフトに興味のある方は別の投稿も見てください。

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概要

FreeCADとは

FreeCADは無料で使えるオープンソースの3D CADソフトウェアです。

機械設計や建築設計、プロダクトデザインなど、幅広い分野で活用が可能です。

ユーザーが自由にカスタマイズできる点や、予算を抑えて利用できることが特徴です。

製作者

FreeCADは、オープンソースコミュニティによって開発・維持されています。

そのため、製作者は特定の個人や企業ではなく、世界中の多くの開発者と貢献者によって支えられています。

そのコミュニティは、バグ修正、新機能の開発、ドキュメントの改善などを通じてFreeCADの成長に貢献しています。

歴史

FreeCADは、2001年頃にプロジェクトが始まり、初期の開発はジュル・ユベール、ワーナー・ヤノヴィッツ、イェリ・カンシャラによって行われました。

2002年には、最初のプロトタイプがリリースされました。

その後も、開発が続けられ、機能が追加されていきました。

2009年には、メジャーアップデートとして0.7版がリリースされ、2012年には0.13版が公開されました。

以降も、バージョンアップが続けられ、さらに多くの機能が追加されています。

使用目的

FreeCADは、様々な分野での設計やモデリングに使用されます。

これには、機械設計、建築設計、電子設計、製品設計、教育などが含まれます。

また、パラメトリックモデリング機能により、設計の再利用や編集が容易になります。

さらに、Pythonスクリプトを使用して、自動化やカスタマイズも可能です。

ポリシー

FreeCADは、オープンソースのソフトウェアであり、GNU Lesser General Public License (LGPL)に基づいて配布されています。このライセンスにより、誰でも無料でソフトウェアを使用、改変、再配布することが可能です。

 

FreeCADでの3Dモデリングの方法

2Dスケッチの作成

FreeCADで3Dモデリングを始めるには、まず2Dスケッチを作成します。

2Dスケッチは、3Dモデルの基本形状を決定する重要な要素で、正確な寸法を持つプロファイルを描くことができます。

スケッチャーワークベンチを使用して、線や円などの基本図形を組み合わせてスケッチを作成しましょう。

スケッチから3Dモデルへ

2Dスケッチが完成したら、パディング(押し出し)や回転押し出しなどのモデリング機能を利用して、3Dモデルに変換します。

これにより、スケッチしたプロファイルを基に、立体的な形状が作成されます。

モデリングツールの使い方

FreeCADには、さまざまなモデリングツールが用意されています。

これらを使って、3Dモデルに細かいディテールを追加したり、形状を変更したりすることができます。例えば、フィレットやシャンファーでエッジを丸めたり、ブーリアン演算で複数のオブジェクトを結合・差し引いたりできます。

パラメトリックモデリングの利点

FreeCADは、パラメトリックモデリングソフトウェアです。

これは、作成したモデルが数値や数式に基づいており、後から簡単に変更できるという特徴があります。

パラメトリックモデリングにより、デザイン変更が容易になり、効率的にモデリング作業を進めることができます。
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FreeCADの便利な機能とプラグイン

アセンブリ機能

FreeCADでは、アセンブリ機能を利用することで、複数の部品を組み立てて一つの製品を作成することができます。部品同士の接続や動作を定義し、実際の製品と同様の状態で機能や動作を確認することが可能です。

これにより、設計段階で問題があるかどうかを事前にチェックできます。

レンダリング機能

FreeCADには、3Dモデルをリアルに描画するレンダリング機能も搭載されています。この機能を使って、製品の外観や質感を確認することができます。

レンダリング機能を活用することで、実際に製造する前に、製品の見た目やデザインを確認・評価できます。

おすすめプラグイン紹介

FreeCADはオープンソースであり、多くのプラグインが開発されています。それらのプラグインを利用することで、FreeCADの機能をさらに拡張することができます。

以下に、おすすめのプラグインをいくつか紹介します。

Fasteners Workbench

Fasteners Workbenchは、ボルトやナットなどの標準的な金属部品を迅速に配置できるプラグインです。
このプラグインを利用することで、設計にかかる時間を大幅に短縮できます。

Sheet Metal

Sheet Metalは、板金部品の設計を支援するプラグインです。

このプラグインを使って、板金部品の折り曲げや切断を簡単に設計できます。

FreeCADの学習方法とサポート

オープンソースソフトの利点と欠点

FreeCADはオープンソースソフトウェアであり、無料で利用できることが大きな魅力です。しかし、商用ソフトと違い、公式なサポートや綿密なマニュアルが提供されていないことが欠点とも言えます。そのため、自己学習が重要となります。

FreeCADの学習方法

FreeCADを学ぶには、以下の方法がおすすめです。

公式ドキュメント

FreeCADの公式ドキュメントは、基本操作や機能について解説されています。

多言語対応しており、日本語の情報も一部揃っていますが、英語の情報がより充実しています。

チュートリアル動画

YouTubeなどの動画プラットフォームでは、FreeCADの使い方を解説したチュートリアル動画が多数公開されています。

動画を見ながら、操作方法や技術を学ぶことができます。

フォーラムやコミュニティ

FreeCADの公式フォーラムや、Facebookグループ、Redditなどのコミュニティでは、ユーザー同士で情報交換や質問ができます。

経験者のアドバイスや、他のユーザーが解決済みの問題を参考に学ぶことができます。

独学での学習ポイント

FreeCADを独学で学ぶ際は、実際にソフトを使って操作を試しながら学習することが重要です。

また、最初はシンプルなプロジェクトから始めて、徐々に複雑なモデリングや加工に挑戦することで、スキルを確実に身につけることができます。

完成した3DモデルをCNCルーターで製造する場合

CNCルーターを使って制作するためにはCAMを使わなければいけません。

CADとCAMの関係

CAD(Computer-Aided Design)とCAM(Computer-Aided Manufacturing)は、製造プロセスにおいて密接に連携して働く技術です。

CADは設計段階で、2Dスケッチや3Dモデルの作成を支援し、詳細な寸法や材料、形状を定義します。

一方、CAMは製造段階で、CADソフトウェアで作成された設計データを利用して、CNCマシンへの指示を生成し、実際の部品や製品の製造を行います。

これらの技術は、効率的で正確な製造プロセスを実現し、製品の品質向上やコスト削減に貢献します。

FreeCADのCAM機能について

FreeCADのCAM機能とは

FreeCADにはCAM機能があります。これにより、3Dモデルから工作機械の制御データ(G-code)を生成し、実際の製造プロセスに役立てることができます。

利点

CAM機能の利点は、設計から製造までの一連のプロセスを一つのソフトウェアで行えることです。

これにより、作業効率が向上し、間違いの可能性が減ります。

Pathワークベンチ

FreeCADのCAM機能を使用するには、Pathワークベンチを利用します。

これには、様々なツールやオプションが用意されており、ユーザーはそれらを組み合わせて最適な加工経路を作成することができます。

まとめ

FreeCADの魅力と限界

この記事では、FreeCADの基本操作や3Dモデリング方法、CNCルーターとの連携方法、便利な機能とプラグインを紹介しました。FreeCADは、無料で使えるパラメトリック3D CADソフトとして、趣味でCNCルーターを楽しむために十分な機能を持っています。

ただし、商用ソフトに比べると、操作性や高度な機能にやや劣る点があります。