【趣味のCAD】Fusion360徹底解説:初心者が始める前に知っておきたい全ての情報
この記事は次のような人におすすめ!
- Fusion360に興味のある初心者
- CNCルーター用のCADを探してる人
- 無料のCADソフトを探している人
Awesome CNC Freak
12/04/2024
金属加工に関わる仕事15年以上やっています。
今は、工作機械メーカーで働いていますが、プライベートでも、自作工作機械の製作や改造を楽しんでいます。
このブログでは、私の経験を元に、あなたが理想の工作機械を手に入れるための情報を提供します。
あなたのクリエイティブな力を解き放つ!
Fusion 360を使って、DIYプロジェクトやCNCマシン制作をもっと楽しもう!
Fusion 360は、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応した多機能なCADソフトウェアです。
いろいろなソフトを統合したソフトウェアです。
家庭用CNCマシンや3Dプリンターを使った自作プロジェクトのパワフルなツールとなるでしょう。
Fusion 360を使用すれば、あなたのDIYプロジェクトはもっと進化します。
MENU
- 1 【趣味のCAD】Fusion360徹底解説:初心者が始める前に知っておきたい全ての情報
- 1.1 どんな人にFusion360が向いているか!
- 1.2 【趣味のCAD】TinkerCAD徹底解説:初心者が始める前に知っておきたい全ての情報
- 1.3 趣味のCNCマシンの為の、おすすめ無料3D CADソフト
- 1.4 【趣味のCAD】FreeCAD徹底解説:初心者が始める前に知っておきたい全ての情報
- 1.5 Fusion360の概要
- 1.6 Fusion360の主な機能と特徴
- 1.7 Fusion360無料版と有料版の違い
- 1.8 Fusion360の学習方法
- 1.9 完成した3DモデルをCNCルーターで製造する場合
- 1.10 趣味のCNCルーター、最適なCAMソフトまとめ
- 1.11 【趣味のCAM】Carbide Create | CNCルーター初心者が知っておくべきポイント
- 1.12 【趣味のCAM】Fution360のCAM機能 | CNCルーター初心者に向けた簡単操作のCAMソフト
- 1.13 【趣味のCAM】Easel | CNCルーター初心者に向けた簡単操作のCAMソフト
- 1.14 まとめ
どんな人にFusion360が向いているか!
3Dプリントに興味がある人
Fusion360は、3Dプリントに対応した設計が可能で、趣味で使う人にとって便利です。
自分でデザインしたオブジェクトを実際にプリントして手に入れることができます。
複雑な形状や機構を設計したい人
パラメトリックモデリング機能を活用することで、複雑な形状や機構の設計が容易に行えます。
趣味で高度な設計を楽しみたい人におすすめです。
異なる素材を組み合わせたプロジェクトに挑戦したい人
Fusion360は、複数の素材を組み合わせた設計やシミュレーションが可能で、多様なプロジェクトに対応できます。
これにより、より幅広い趣味の制作が楽しめます。
CNC加工を利用した作品制作を考えている人
Fusion360は、CAM機能を統合しているため、趣味でCNC加工を利用した作品制作を行いたい人にもおすすめです。
設計から加工まで一貫して行うことができます。
他のCADソフトに興味のある方は、他の投稿も見てください。
CADソフトについて基本的なことを知りたい人は「趣味のCNCマシンの為の、おすすめ無料3D CADソフト」がいいと思います。
Fusion360の概要
製作者
Fusion 360は、米国のソフトウェア企業であるAutodeskが開発したCADソフトウェアです。
同社は、AutoCADやMaya、Revitなどの他の有名な設計・建築ソフトウェアも開発しています。
歴史
Fusion 360は、2013年に初めてリリースされました。
それ以来、Autodeskは定期的にアップデートを行い、機能やパフォーマンスを向上させています。
使用目的
Fusion 360は、幅広い設計分野に適用できる多機能なCADソフトウェアです。例えば、産業デザイン、機械設計、建築設計、電子機器設計などの分野で活用されています。
また、Fusion 360は、様々なCNCマシンに対応しており、3軸、4軸、5軸フライス加工や旋盤加工、ウォータージェット、プラズマカッティング、レーザーカッティングなどの機能をサポートしています。
これにより、ユーザーは自由度の高い設計を行い、多種多様な製造方法に対応できるようになります。
ポリシー
Autodeskは、Fusion 360を開発する際に、いくつかの重要な特徴を持ったソフトウェアにしようと考えました。
まず、クラウドベースのプラットフォームを採用することで、ユーザーがどこからでもアクセスでき、複数のデバイスでデータを共有しやすくなります。
また、これにより自動バックアップやアップデートも容易になります。
次に、Fusion 360は直感的なユーザーインターフェースを持つことを重視しています。これにより、初心者でも短期間で操作方法を学ぶことができます。
さらに、Fusion 360は多機能性と拡張性に重点を置いており、ユーザーは自分のニーズに合わせて機能を追加・カスタマイズできます。
最後に、Autodeskはコラボレーションを重視しており、チームメンバーや他の利用者とのデータ共有が容易になるように設計されています。
これにより、プロジェクトの効率が向上し、作業のやり取りがスムーズに行われるようになります。
Fusion360の主な機能と特徴
Fusion360には、CNCルーターでの制作に役立つ多くの機能と特徴があります。
ここでは、その中でも特に重要な3つの機能について解説します。
パラメトリックモデリング
Fusion360では、パラメトリックモデリングという機能が用意されています。
これは、モデルの形状や寸法を数値や式で定義することができる機能で、後から数値を変更するだけで簡単にモデルの形状を変更できる利点があります。
これにより、設計の変更や修正が容易になり、効率的なデザイン作業が可能になります。
シミュレーション機能
Fusion360には、シミュレーション機能も搭載されています。
これにより、CNCルーターで加工する前に、モデルの強度や振動、熱伝導などの物理的特性をシミュレーションすることができます。
これにより、設計段階で問題点を発見し、無駄な試作を減らすことができます。
CAM機能
Fusion360は、CAM(Computer Aided Manufacturing)機能も備えています。
これにより、CNCルーター用のツールパスを直接作成することができます。
また、多くのCNCルーター用のポストプロセッサが用意されており、Gコードを簡単に生成できます。
Fusion360無料版と有料版の違い
Fusion360は、無料版(個人ユース)と有料版(商用)が提供されています。
ここでは、両者の違いを機能面、サポート体制、価格プランの観点から比較します。
無料版の機能
無料版のFusion360では、基本的な機能が利用できます。
これには、3軸の基本的なCAM機能も含まれますが、出力されるGコードはG0(早送り)できない様になっていて、全てG1で動いてします。
そのため、加工時間が非常に長くなってしまいます。
5軸対応CAMや高度なツールパスコントロール(TPC)は利用できません。
また、無料版ではコミュニティフォーラムやオンラインリソースを利用してサポートを受けることができます。
有料版の機能
有料版のFusion360では、高度なシミュレーション機能や、クラウドストレージ容量が増加するなど、いくつかの追加機能が利用できます。
特に、CAM機能においては5軸対応CAMが利用でき、複雑な形状や曲面の加工が可能となります。
また、ツールパスコントロール(TPC)が強化されており、加工時のツールパスをより細かく制御できます。
有料版では、メールや電話でのダイレクトサポートが受けられるほか、より詳細なチュートリアルやトレーニングが提供されます。
価格プランの選択
Fusion360の有料版は、月額プランや年間プランが提供されており、ユーザーのニーズや予算に合わせて選択できます。
商用利用をする場合や、高度な機能やサポートが必要な場合には、有料版のプランを検討してみると良いでしょう。
Fusion360の学習方法
公式チュートリアル
Fusion360の公式チュートリアルは、基本操作から応用技術まで幅広くカバーしています。
初心者向けのガイドも充実しているため、まずは公式チュートリアルから学習を始めることをおすすめします。
オンラインコミュニティ
Fusion360のオンラインコミュニティは活発で、フォーラムや質問掲示板で情報交換ができます。
他のユーザーとの交流を通じて、様々な知識や技術を学ぶことができます。
YouTubeチャンネル
YouTubeチャンネルを活用して、Fusion360の使い方やテクニックを学ぶことができます。
多くのチュートリアル動画が公開されており、視聴しながら学習することができます。
オンラインコース
Fusion360のオンラインコースを受講することで、より体系的な知識を身につけることができます。
有料・無料のコースがありますので、自分のスキルレベルや目的に合わせて選択しましょう。
実践を通じた学習
実際にプロジェクトを作成しながら学習することで、Fusion360の機能を理解しやすくなります。
自分の興味や目的に合わせたプロジェクトを通じて、実践的なスキルを身につけましょう。
完成した3DモデルをCNCルーターで製造する場合
CNCルーターを使って制作するためにはCAMを使わなければいけません。
CADとCAMの関係
CAD(Computer-Aided Design)とCAM(Computer-Aided Manufacturing)は、製造プロセスにおいて密接に連携して働く技術です。
CADは設計段階で、2Dスケッチや3Dモデルの作成を支援し、詳細な寸法や材料、形状を定義します。
一方、CAMは製造段階で、CADソフトウェアで作成された設計データを利用して、CNCマシンへの指示を生成し、実際の部品や製品の製造を行います。
これらの技術は、効率的で正確な製造プロセスを実現し、製品の品質向上やコスト削減に貢献します。
趣味で使うCNCルーターの為のCAMソフトに興味のある方は、こちらの投稿も見てください。
CAMソフトについて基本的なことを知りたい人はCAMのまとめ記事がいいと思います。
記事を
まとめ
この記事では、Fusion360を使ったCNCルーターでのモデリングについて、初心者が知っておくべき情報を徹底解説しました。
以下の要点がまとめられています。
Fusion360とCNCルーターの基本概要:
Fusion360は、初心者にも扱いやすい高機能なCADソフトであり、CNCルーターと組み合わせることで、効率的なデザインと加工が可能です。
Fusion360の主な機能と特徴:
Fusion360は、パラメトリックモデリング、シミュレーション機能、CAM機能を搭載しており、これらを活用することで、効率的なCNCルーター加工が実現できます。
CNCルーターでFusion360を活用する具体的な方法:
CNCルーター用のモデル作成、ツールパスの設定、加工条件の設定、Gコードの生成と転送など、Fusion360でCNCルーター加工を行う方法を解説しました。
無料版と有料版の違いとそれぞれの対象ユーザー:
無料版と有料版の違いを機能面、サポート体制、価格プランの観点から比較し、それぞれの対象ユーザーについて解説しました。
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