【趣味の工作機械】最強の防音ボックスを作ろう
CNCルーターや3Dプリンタの騒音問題を解決する防音ボックスは必要不可欠!
この記事では、最強の防音ボックスを作成し、騒音問題を克服する方法を紹介します。
遮音、吸音、密閉の3つの重要な要素を組み合わせた防音ボックスをコンクリートを使用して作成し、30dB以上の防音効果を実現しました。
さらに静かにしたい場合は、防音材を追加することで性能を向上させることができます。
狭い住宅やコンドミニアムでも静かにCNCマシンを使用できる防音ボックスの作成方法を知りたい方は、ぜひこの記事を最後までお読みください。
この記事は次のような人におすすめ!
- DIYが好きな人
- 騒音問題に悩む人
- CNCルーターや3Dプリンターのユーザー
Awesome CNC Freak
11/21/2024
金属加工に関わる仕事15年以上やっています。
今は、工作機械メーカーで働いていますが、プライベートでも、自作工作機械の製作や改造を楽しんでいます。
このブログでは、私の経験を元に、あなたが理想の工作機械を手に入れるための情報を提供します。
防音ボックスの必要性
まずは、騒音問題とは何かを理解することから始めましょう。
騒音問題は、特に都市部やコンドミニアムで暮らす人々にとって大きな悩みとなります。
騒音問題とは
騒音問題とは、周囲の音が過剰で、快適な生活を送ることが困難になる状況を指します。
騒音によって、近隣から苦情が来て、楽しいクリエイティブな生活が、続けられなくなる可能性があります。
都市部やコンドミニアムでの騒音問題
都市部やコンドミニアムでは、住宅が密集しているため、騒音問題がより深刻になります。
私も音には気をつてていたつもりですが、防音ボックスを作る前は、何度か苦情が来たことがあります。
CNCルーターや3Dプリンタの騒音
CNCルーターや3Dプリンタは、作業中に大きな騒音を発します。
特にCNCルーターは、金属や木材を加工する際に切削工具が高速で回転し、材料を削るために激しい音が発生します。
また、材料の硬さや加工速度によって、騒音の大きさや音の質も変化します。
一方、3Dプリンタの騒音は、モーターやファンから発せられる低いハム音や、プリントヘッドが動く際の軋む音が主な原因です。
3Dプリンタの騒音はCNCルーターよりも小さいですが、長時間作業を行うと気になることがあります。
このように、CNCルーターや3Dプリンタの騒音は、特に狭い住宅やコンドミニアムでの使用において、周囲への配慮が必要となります。
そのため、効果的な防音対策が求められるのです。
最強防音ボックスで快適DIY
今回は、「最強の防音ボックス」を自作して騒音問題を解決します。
他の動画とは違い、遮音・吸音・密閉の3つのポイントにこだわり、遮音性能に特に重視しました。
重い材料が良い遮音性能を発揮することから、ベニヤ板で箱を作り、コンクリートを塗ってシームレスなボックスを実現。
吸音材を貼ることで、外部との音量差は30dB以上!
ぜひ動画でその驚きの効果をご覧ください!
遮音・吸音・密閉の重要性
騒音問題に対処するための鍵は、遮音、吸音、そして密閉の三つの要素です。
それぞれの要素がどのように騒音対策に貢献するのかを深掘りしていきましょう。
遮音:音の遮断
遮音とは、音を遮断することを指します。具体的には、重い材料を使用することで音の進行を阻止します。
たとえば、防音壁や防音ドアなどは、これらの重い材料を用いて建設され、音の進行を効果的に阻止します。
吸音:音の吸収
次に、吸音は、音を吸収し、これによって騒音を減少させることを指します。
このためには、音を吸収する特性を持つ吸音材が必要となります。
吸音材の一例としては、音響用のフォームパネルやカーペットなどがあります。
これらの材料は、音波を吸収し、反響やエコーを減少させるのに役立ちます。
密閉:音の漏れ防止
最後に、密閉は、防音ボックスが完全に密封されている状態を指します。
これにより、音が外部へと漏れ出ることを防ぎます。
密閉性の高いドアや窓、防音ブースなどがこの概念を具現化しています。
これらは完全に閉じることで、音の漏れを最小限に抑えます。
これら三つの要素を組み合わせることで、効果的な防音ボックスの製作が可能となります。
遮音、吸音、密閉は一体となって、騒音対策における効果的なソリューションを提供します。
防音ボックスのコンセプトと設計
近所迷惑にならない防音ボックスを作るための最初のステップは、その設置場所の選択です。
私の場合、問題の一つは防音ボックスをどこに置くかでした。
家族の理解を必要でした。
結局、部屋の中に置くよりもクローゼット中においた方が、場所も取らず、目立たないため、この選択をしました。
サイズの決定
クローゼットの中は高さと奥行きの寸法が決まっているので、自然と防音ボックスのサイズが決まりました。
また、中に入れて使う工作機械も決まっているので、その機械が入る大きさにする必要がありました。
壁の厚さと防音効果
当然、防音ボックスの壁の厚みを厚くすれば、防音効果は高くなる傾向にあります。
しかし、壁を厚くすると中のスペースが狭くなるので、なるべく薄くしたいと考えました。
そこで、効率的に防音を行う必要があります。
結果として、壁の厚さは50mmに決定しました。また、防音ボックスの大きさは500 x 500 x 500mmにしました。
3Dモデリング
設計段階の次のステップは、防音ボックスをFusion 360で3Dモデルを作ることでした。
こうすることで、設計を視覚化し、問題点を早期に発見することができます。
そう入ってもただの四角い箱なので3Dモデルを作らなくてもよかったかもしれません。
水を加えればすぐに使える乾燥モルタル
比較的入手しやすい乾燥モルタル、砂とセメントが既に混ざっているので水を加えれば誰でもすぐにモルタルを作れます。
コンクリートを作るための砂利
比較的入手しやすい砂利、モルタルに混ぜてコンクリートを作ります。
これを防音ボックスの内部に塗りました。
遮音性能の強化
遮音性能を高めるためには重いものを使うことが一つのポイントです。
そこで、私たちはコンクリートを使用して防音ボックスを作成しました。
まず、この板で箱を作ります。
コンクリートの作成と塗布
通販で購入可能な乾燥モルタルに砂利を混ぜてコンクリートを作ります。
そのコンクリートをベニヤ板の箱に塗る前に、コンクリートが割れないように、またベースになっている箱と一体化させるために、金網をネジで固定します。
そして、そのコンクリートを一面ずつ塗っていきます。
この作業は約3日間かけて行いました。
シームレスなボックスの完成
これにより、シームレスなボックスが完成します。
防音の重要な要素である遮音と密閉を満たすことができました。
つまり、重いコンクリートをシームレスに塗ったからです。
また、ドアもコンクリートで塗ります。
覗き窓の設置
最後に、中を覗けるように小さな窓を作りました。
これは、作業を確認するためと、動画を撮影するためのものです。
吸音材
吸音材として防音ボックスの中に取り付けた吸音パネルです。
吸音材の選び方と貼り方
さあ、この段階でコンクリートの防音ボックスに、防音に重要な吸音材を貼ります。
吸音材の重要性
吸音材は音を吸収し、反響を減らす効果があります。
市販のものは種類が豊富で、厚みや密度が高いものほど吸音性能が高いです。
吸音材の貼り方
防音ボックスの内側全体に吸音材を貼ります。
隙間がないように密着させると、効果を最大に引き出せます
今回は、この特定の吸音材を使用します。
防音ボックスに貼っていきますが、将来の改造を考えて、取り外し可能にします。
吸音材の設置
防音ボックスの内側の寸法に合わせて3mmのベニヤ板を切り、そのベニヤ板にボンドで防音材を貼ります。
その後、作成した吸音材の板を防音ボックス内に組み立てていきます。
こうすることで改造とメンテナンスを楽にします。
調整可能なトグルクランプ
使用した砂です。
今回使用した砂の中では大きいサイズです。
扉の密閉性を高める
さて、次に話すのは扉の密閉性についてです。これを最大限に高めるため、私は特別なロックを選びました。
引き込み型ロックの利点
このロックは、扉をしっかりと引き込むタイプ。
これにより、密閉性が一段と高まるのです。
防音性の強化
そして、なんと言ってもこの密閉性が防音性を高めるための重要な要素。
これがあれば、余計な音をブロックして、騒音を中に閉じ込めることができます。
WEBカメラ
防音ボックスの中を覗かなくても加工状況を確認できます。
このカメラはYoutubeの撮影用を兼ねているので、高級な4Kカメラにしました。
まとめ
今回紹介した防音ボックスは、CNCルーターや3Dプリンターの騒音問題を解決するための最適な方法です。
遮音・吸音・密閉の3つの要素を組み合わせて作成し、30dB以上の防音効果が期待できます。
さらに静かにしたい場合は、防音材を追加したり壁の厚みを増やすことで性能を向上させることができます。
狭い住宅やコンドミニアムで静かにCNCマシンを使用する方法をお探しの方は、ぜひこの防音ボックスの作成に挑戦してみてください。
それでは、あなたもこの防音ボックスを作成して、騒音問題を解決してみませんか?
成功すれば、快適なDIYライフを楽しむことができるでしょう。
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