趣味のCNCマシンの為の、おすすめ無料3D CADソフト

by | Apr 17, 2023 | CAD | 0 comments

この記事は次のような人におすすめ!

・CNCマシンの初心者
・費用を抑えたいDIYエンジニア
・独自の3Dモデルを作りたい人

 

Awesome CNC Freak

Awesome CNC Freak

09/30/2024

金属加工に関わる仕事15年以上やっています。
今は、工作機械メーカーで働いていますが、プライベートでも、自作工作機械の製作や改造を楽しんでいます。

このブログでは、私の経験を元に、あなたが理想の工作機械を手に入れるための情報を提供します。

趣味のCNCマシンに最適な無料3D CADソフト紹介!

当記事では、初心者に優しいかつ機能が充実している無料の3D CADソフトをご紹介します。

これらのソフトは、予算を抑えながら趣味のCNCマシンを楽しむ方におすすめです。

それぞれのCADソフトの特徴や使い方についても簡単に解説して、気になる、CADソフトがあったら、詳細ページへ行ってください。

それでは、無料3D CADソフトの世界を一緒に探求していきましょう!

有料と無料の3D CADソフトの違い

有料の3D CADソフトと無料の3D CADソフトの違いは、主に機能の豊富さとサポート体制にあります。

有料の3D CADソフト

有料の3D CADソフトは、プロフェッショナル向けの高機能が提供されており、企業や専門家が使用することが一般的です。
広く使われている有料の3D CADソフトには、SOLIDWORKSやCATIAがあります。これらは、年間数千ドルから数万ドルのライセンス費用がかかります。

私の勤めている会社でも、SOLIDWORKSを使っています。

これらのソフトウェアは、高度な設計や解析機能を提供し、大規模なプロジェクトや製品開発に適しています。

これらは趣味で使うには高価ですが、年間使用料800ドル以下の有料CADソフトもあります。このくらいなら、趣味で使う人もいます。

無料の3D CADソフト

一方、無料の3D CADソフトは、趣味や学習用途で使われることが多く、基本機能が提供されています。
無料の3D CADソフトには、TinkerCADやFreeCAD、SketchUp Freeがあります。これらは基本機能を提供しています。

これらのソフトは、趣味での使用や学習用途に適しており、予算を抑えることができます。

ただし、無料のソフトウェアでは、有料のソフトウェアほど高機能やサポートが提供されていないことがあります。

無料3D CADソフトの利点

初心者に優しい

無料の3D CADソフトは、初心者に優しいインターフェースやシンプルな機能が提供されていることが多いです。

これにより、3Dモデリングの基本操作や設計の基本原則を学ぶことが容易になります。

予算を抑えられる

無料の3D CADソフトを使用することで、予算を抑えることができます

有料の3D CADソフトに比べて、低コストで始めることができるので、趣味や学習用途に適しています。

趣味で使うための十分な機能

無料の3D CADソフトでも、基本的な機能は十分に提供されています。

これにより、独自の3Dモデルを作成したり、簡単な解析やシミュレーションを行うことができます。

ただし、高度な機能やサポートが必要な場合は、有料の3D CADソフトを検討する必要があります。

おすすめの無料3D CADソフト

TinkerCAD

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概要

TinkerCADは、初心者向けの無料3D CADソフトで、オンライン上で動作するため、ソフトウェアのインストールが不要です。
簡単な操作で3Dモデルを作成できるため、趣味でCNCマシンを始めたい方におすすめです。

メリット

  1. オンラインで利用可能
  2. シンプルな操作
  3. 初心者向けのチュートリアルが充実

デメリット

  1. 初心者向けで簡易なツールのため、高度なCAD機能が欠けています。
  2. 複雑な形状や機械部品の設計には制約が多く、専門的なCADソフトウェアに劣ります。
  3. インターネット接続が必須で、オフライン使用ができません。
  4. 大規模プロジェクトでは、ブラウザベースのため処理速度が低下することがあります。
  5. アッセンブリーの機能がない

使い方

1. TinkerCADのウェブサイトにアクセスし、アカウントを作成
2. チュートリアルを参考に基本操作を習得
3. 独自の3Dモデルを作成し、CNCマシンで加工

おすすめの対象者

3Dプリンターを使う人
CNCマシンの初心者
 予算を抑えたいDIYエンジニア
 独自の3Dモデルを作りたい人

CAM機能

TinkerCADは主に3Dモデリングに特化しているため、CAM機能は限定的です。
しかし、作成した3DモデルをSTL形式でエクスポートし、他の専用CAMソフトウェアでツールパスを設定することができます。

無料版と有料版の違い

TinkerCADは完全無料のソフトウェアであり、有料版は存在しません。そのため、全ての機能が無料で利用できます。

FreeCAD

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概要

FreeCADは、オープンソースの3D CADソフトで、プロフェッショナルな機能が無料で利用できます。パラメトリックモデリングに対応しており、工業用途にも適したモデルを作成できます。

メリット

  1. 無料でオープンソースの3Dパラメトリックモデリングソフトウェア
  2. 基本的な機能と部品モデリング機能が良好
  3. 異なるOSで動作し、設定の柔軟性がある
  4. クロスプラットフォームで、Linux環境でも利用可能
  5. シンプルな3Dモデルの作成に適している

デメリット

  1. 直感的でないインターフェースとバグがある
  2. 部品モデリングとアセンブリワークスペースの改善が必要
  3. 処理速度が遅く、大きなモデルの編集や表示が困難
  4. B-スプラインの操作やスケッチの複製が難しい
  5. ソフトウェアの不具合や操作性の問題

使い方

1. FreeCADのウェブサイトからソフトウェアをダウンロードしてインストール
2. 基本操作やパラメトリックモデリングの手法を学習
3. 独自の3Dモデルを作成し、CNCマシンで加工

おすすめの対象者

– 中級者以上のCNCマシン利用者
– 工業用途の3Dモデルを作成したい方
– オープンソースソフトウェアを活用したい方

CAM機能

FreeCADには、PathワークベンチというCAM機能が搭載されています。これにより、3Dモデルを作成した後、ツールパスを設定し、CNCマシンで加工することができます。

無料版と有料版の違い

FreeCADはオープンソースソフトウェアのため、全ての機能が無料で利用でき、有料版は存在しません。

Fusion 360

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概要

Fusion 360は、クラウドベースの3D CAD/CAM/CAEソフトウェアで、プロフェッショナルや趣味のエンジニアにも人気です。無料プランでは、個人利用やスタートアップ、教育機関向けに制限付きで利用できます。

メリット

  1. スケッチ機能が使いやすく、寸法拘束・幾何拘束を活用できる
  2. 穴作成コマンドでザグリ形状やタップを簡単に作成
  3. 高い完成度と直感的な操作性
  4. ファイルを使ってレイヤ分けができる
  5. 図面の外観を簡単に変更できる
  6. 低スペックのPCでも問題なく動作するく
  7. 3Dモデルの解析が容易
  8. 多くの材質を選択・変更できる
  9. 作成手順の履歴を遡って修正が容易

デメリット

  1. 保存先がデフォルトでクラウド
  2. アップデートでUIが変わることがあり、従来のUIが選択できない
  3. レイヤ分けの際に注意が必要
  4. dxfデータがInkscapeで開くと表示が乱れることがある
  5. 警告が出る際に原因が特定しづらい

使い方

1. Fusion 360のウェブサイトでアカウントを作成し、無料プランを選択
2. チュートリアルや動画で基本操作を学習
3. 独自の3Dモデルを作成し、CAM機能でツールパスを設定
4. CNCマシンで加工するための形式にエクスポート

おすすめの対象者

– 中級から上級のCNCマシン利用者
– 3D CADだけでなくCAMやCAEも学びたい方
– クラウドベースのソフトウェアを好む方

CAM機能

Fusion 360は、統合されたCAM機能があり、無料プランでも基本的なツールパス設定が可能です。有料プランにアップグレードすると、さらに高度なCAM機能が利用できます。

無料版と有料版の違い

Fusion 360は無料プランと有料プランがあります。無料プランでは基本機能が利用できますが、有料プランではより高度な機能が利用できます。有料プランの年間費用は約66,000円です。

Onshape

概要

Onshapeは、フルクラウドベースの3D CADソフトで、プロフェッショナルにも趣味のエンジニアにも人気があります。無料プランは個人利用に限られていますが、多くの機能が利用可能です。

メリット

  1. ブラウザベースで軽快に動作し、ロースペックPCやタブレットでも利用可能。
  2. 外勤中や自宅での閲覧・操作が容易。
  3. SOLIDWORKSの経験者にとって使いやすい。
  4. 無償版があり、基本的なCAD機能を試すことができる。
  5. 非力なPCでも操作が可能。
  6. タブレットでも形状の確認ができる。

デメリット

  1. 無償利用時に制作した3Dモデルが不特定多数に共有される。
  2. 認知度が低く、解説サイトや書籍が少ない。
  3. 業務利用を目的とする場合は有償版が必要。

使い方

1. Onshapeのウェブサイトでアカウントを作成し、無料プランを選択
2. チュートリアルや動画で基本操作を学習
3. 独自の3Dモデルを作成し、CNCマシンで加工するための形式にエクスポート

おすすめの対象者

– 初級から中級のCNCマシン利用者
– チームでの共同作業が必要な方
– クラウドベースのソフトウェアを好む方

CAM機能

Onshapeは、CAM機能を直接持っていませんが、別途プラグインを利用することでCAM機能を追加できます。そのため、独自の3DモデルをCNCマシンで加工する際には、CAMソフトウェアと併用する必要があります。

無料版と有料版の違い

Onshapeには無料プランと有料プランがあります。無料プランでは基本機能が利用できますが、有料プランではより高度な機能が利用できます。有料プランの年間費用は約180,000円です。

それぞれのCADソフトの特徴と使い方

この記事では、TinkerCAD、FreeCAD、SketchUp Free、Fusion 360、およびOnshapeの無料の3D CADソフトについて紹介しました。それぞれのソフトウェアには独自の特徴があり、使い方も異なります。あなたのCNCマシン制作に最適なCADソフトを選ぶために、それぞれの特徴や使い方を検討してみてください。

まとめ

CNCマシンの趣味には様々な無料の3D CADソフトがあります。この記事では、初心者にも使いやすいおすすめの無料3D CADソフトを5つ紹介しました。それぞれのソフトウェアには独自の特徴があり、あなたのCNCマシン制作に合ったものを選んでください。ぜひ、これらのソフトウェアを試してみて、あなたのCNCマシン制作を楽しみながら進めていってください。
記事の最後に、あなたはどの無料の3D CADソフトが気に入りましたか?また、他にもおすすめのCADソフトがあれば、ぜひコメントで教えてください!これからも、趣味のCNCマシン制作をサポートする情報を提供していきます。お楽しみに!